
院長:川瀬お気軽にご相談ください!
夜勤明けに階段を降りるとき、膝が痛くてつらい。患者さんの移乗介助のたびに膝に響く。そんな悩みを抱えていませんか。アイユート鍼灸院の川瀬です。当院には看護師の方が膝の痛みで来院されることが多く、皆さん「仕事を辞めたくないけれど、この痛みをどうにかしたい」とおっしゃいます。
看護師という仕事は長時間の立ち仕事に加えて、患者さんの移乗や体位変換、中腰での作業など、膝に大きな負担がかかる動作の連続です。気づいたときには慢性的な痛みになっていて、「これは職業病だから仕方ない」と諦めている方も少なくありません。
でも諦める必要はありません。適切なケアと体の使い方を見直すことで、看護師という仕事を続けながら膝の痛みを改善することは十分に可能です。今回は看護師特有の膝痛の原因と、仕事を続けながらできる対策についてお話しします。


看護師の膝痛は職業病として片付けず、根本から改善できます


看護師の仕事は膝にとって過酷な環境です。まず長時間の立ち仕事があります。病棟勤務であれば1日のほとんどを立ちっぱなしか歩き回って過ごすことになり、膝への荷重が長時間続きます。外来勤務でも処置や介助で立っている時間が長く、夕方には膝がパンパンに張ってしまう方も多いでしょう。
さらに問題なのが患者さんの移乗介助です。ベッドから車椅子へ、車椅子からトイレへといった移乗動作は、看護師の膝に大きな負担をかけます。特に体重のある患者さんや、自力で動けない患者さんの介助では、膝を曲げて踏ん張る姿勢が続くため、膝関節への負荷が相当なものになります。
体位変換や清拭といった業務も膝への負担が大きいです。ベッドサイドでの作業は中腰姿勢になりがちで、この姿勢は膝だけでなく腰にも負担をかけます。入浴介助では滑りやすい床で踏ん張る必要があり、膝への負荷がさらに増します。こうした動作を1日に何度も繰り返すことで、膝は徐々にダメージを蓄積していくのです。
看護師の方に多いのは膝の内側の痛みです。長時間立っていたり歩いたりすることで、膝の内側に負担が集中して痛みが出ます。階段を降りるときに特に痛む、しゃがむと痛い、正座ができないといった症状が典型的です。
また膝のお皿の下あたりが痛むという方もいます。これは膝蓋腱という部分に炎症が起きている可能性があります。立ち上がるときや歩き始めに痛みを感じることが多く、動いているうちに少し楽になるのが特徴です。
夜勤明けや勤務終わりに膝が腫れぼったく感じる、膝に水が溜まっている感じがするという訴えも聞きます。これは関節内に炎症が起きて関節液が増えている状態です。放置すると慢性化して治りにくくなるため、早めの対処が必要です。
患者さんの移乗介助をするとき、どんな姿勢で行っていますか。多くの看護師が自分の腰を落として、膝を深く曲げた状態で患者さんを持ち上げようとします。この方法は一見正しいように思えますが、実は膝への負担が非常に大きいのです。
ボディメカニクスの基本は、体を患者さんに近づけ、重心を低くし、大きな筋肉を使うことです。しかし実際には時間に追われて雑な動きになってしまったり、患者さんの状態によっては理想的な姿勢が取れなかったりします。その結果、膝に過度な負担がかかり続けることになります。
また歩き方の癖も膝痛の原因になります。忙しくて早歩きになると、膝への衝撃が増えます。疲れてくると姿勢が崩れ、O脚気味の歩き方になって膝の内側に負担が集中します。長年の体の使い方の癖が積み重なって、膝の痛みとして現れているケースは本当に多いのです。
「仕事を休んでください」と言われても、看護師という仕事柄なかなか休めないのが現実ですよね。でも仕事を続けながらでもできる対策はたくさんあります。まず勤務中の体の使い方を見直すことです。患者さんの移乗介助では、できるだけ膝を深く曲げないように意識してください。代わりに股関節を使って体を前傾させ、大腿部の大きな筋肉で支えるようにします。
休憩時間には簡単なストレッチを取り入れましょう。太ももの前側と後ろ側、ふくらはぎを重点的に伸ばすことで、膝周辺の筋肉の緊張をほぐせます。また椅子に座って膝を伸ばし、つま先を上げ下げする運動も効果的です。これなら休憩室で数分あればできます。
膝サポーターの活用も検討してください。適度な圧迫感があるサポーターは、膝の安定性を高めて痛みを軽減してくれます。ただし締めつけが強すぎると血流を悪くするので、着け心地の良いものを選びましょう。またナースシューズのクッション性も重要です。クッション性の高い靴やインソールを使うことで、歩行時の膝への衝撃を和らげることができます。
勤務が終わったら、自宅でのケアも欠かさないでください。まずお風呂でしっかり温まることです。温めることで血流が良くなり、筋肉の緊張がほぐれます。湯船に浸かりながら膝のお皿を優しくマッサージするのも良いでしょう。
寝る前には太もものストレッチを念入りに行ってください。仰向けに寝て片足を胸に引き寄せる、横向きに寝て上側の足の甲を持ってかかとをお尻に近づけるといったストレッチが効果的です。1つの動作につき20秒から30秒キープし、両足とも行いましょう。
筋力トレーニングも取り入れたいところです。大腿四頭筋を鍛えることで膝を支える力が増し、仕事中の負担を軽減できます。椅子に座って片足ずつ膝を伸ばして持ち上げる運動を、毎日10回ずつ行うだけでも効果があります。継続することが何より大切です。
個人でできることには限界があります。職場環境の改善も視野に入れてください。例えば休憩時間をしっかり取れるよう上司に相談する、移乗介助の際に二人体制にしてもらう、クッションマットを導入してもらうなど、職場全体で取り組める対策もあります。
また配置転換を検討することも一つの選択肢です。病棟勤務から外来勤務へ、あるいはデスクワーク中心の部署への異動を希望することも、膝への負担を減らす有効な方法です。看護師としてのキャリアを諦めるのではなく、膝に優しい働き方を探すという発想も大切です。
訪問看護への転職を考える方もいます。訪問看護は病棟勤務に比べて立ちっぱなしの時間が短く、自分のペースで動けることが多いです。ただし在宅での介助は環境が整っていないため、別の形で膝に負担がかかることもあります。自分に合った働き方を見つけることが重要です。
東洋医学では膝の痛みを単なる関節の問題としてだけでなく、体全体のバランスの乱れとして捉えます。特に看護師のような仕事で膝痛がある場合、過労による気血の不足や、ストレスによる気の滞りが関係していることが多いです。
夜勤が多い看護師は生活リズムが不規則になりやすく、東洋医学でいう「腎」の働きが弱りやすい傾向があります。腎は骨や関節を支配すると考えられているため、腎の働きが低下すると膝などの関節に痛みが出やすくなります。また立ち仕事が多いと「脾」の働きも弱りやすく、これも筋肉や関節に影響を与えます。
当院では鍼灸でこうした体質を整えていきます。膝の痛みに効くツボだけでなく、全身のバランスを整えるツボを組み合わせる施術で体の動きを改善し、膝への負担を根本から減らしていくのです。


当院には看護師の方が多く来院されます。皆さん口を揃えて「整形外科に行ったら痛み止めと湿布だけだった」「仕事を休めと言われても休めない」とおっしゃいます。そんな方々のために、当院では仕事を続けながら改善できる治療を提供しています。
まず姿勢分析システムで立ち姿勢や歩き方を評価します。どこに負担がかかっているのか、なぜ膝が痛くなっているのかを客観的に把握します。看護師特有の体の使い方の癖も分析し、どの動作を改善すべきか具体的にアドバイスします。
施術では整動鍼や古武術活法で体のバランスを整え、膝への負担を減らします。YNSAは即効性があり、施術直後から動きやすくなったと感じる方が多いです。また東洋医学的な視点から体質改善も行い、疲労やストレスに負けない体づくりをサポートします。
そして何より大切にしているのが、日常生活や仕事での体の使い方の指導です。どんな姿勢で患者さんの介助をすれば膝に負担がかからないか、勤務中にできる簡単なケアは何か、といった実践的なアドバイスを行います。看護師という仕事を辞めずに、膝の痛みから解放されることを目指します。
看護師の膝痛は職業病として諦める必要はありません。適切なケアと体の使い方の見直し、そして専門的な施術を組み合わせることで、仕事を続けながら改善することは十分に可能です。大切なのは早めに対処すること、そして正しい方法で取り組むことです。
膝の痛みを我慢し続けていると、変形性膝関節症に進行してしまうこともあります。痛みが出始めたら、それは体からのサインです。無視せずに、きちんと向き合ってください。
看護師という仕事は本当に大変だと思います。患者さんのために日々頑張っているあなた自身の体も、大切にしてあげてください。膝の痛みで悩んでいる看護師の方、このまま看護師を続けられるか不安な方、仕事をしながら治したい方は、一人で悩まずにぜひ一度ご相談ください。最新の姿勢分析システムで原因を特定し、あなたの仕事と生活に合わせた最適な治療プランをご提案します。看護師という大切な仕事を、膝の痛みで諦めることがないよう、全力でサポートさせていただきます


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