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膝への注射、本当に効果があるの?鍼灸師が解説

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こんにちは、アイユート鍼灸院の川瀬です。整形外科で「膝にヒアルロン酸を打ちましょう」と言われて、正直なところ「本当に効くのかな」と不安になっていませんか?注射を何回も続けているのに思ったほど楽にならない、あるいはこれから注射を勧められているけれど副作用や回数が気になって迷っている方も多いと思います。

当院にも膝の痛みで整形外科に通いながら来院される方が少なくありません。注射だけではどうにもならない部分があると感じて、他の選択肢を探しているという声をよく聞きます。注射にも種類があり、それぞれに向き不向きがあるんです。

院長:川瀬

注射だけに頼るのではなく、なぜ痛みが出ているのかを知ることが大切です

目次

膝への注射にはどんな種類があるのか

膝の痛みに対して使われる注射にはいくつかの種類があります。一番よく聞くのがヒアルロン酸注射で、関節の潤滑油を補って動きを滑らかにする目的で使われます。変形性膝関節症の初期から中期にかけて多く用いられており、保険が適用されるため比較的手軽に受けられる治療法です。

次にステロイド注射があります。これは強い抗炎症作用を持っているため、関節内の炎症や腫れが強いときに使われることが多いです。ただしステロイドは効果が高い反面、頻繁に打つと軟骨にダメージを与える可能性があるため、使用回数には制限がかけられています。

最近では再生医療の分野で注目されているPRP注射やPFC-FD注射といった選択肢も出てきました。これは自分の血液から抽出した成分を膝に注入して、組織の修復を促すという治療法です。自由診療になるため費用は高額になりますが、従来の注射で効果が得られなかった方が検討するケースも増えています。

注射の効果はどれくらい続くのか

ヒアルロン酸注射の場合、一般的には週に1回のペースで5回程度打つのが標準的な治療プランとされています。その後は症状に応じて2週間に1回や月に1回といった間隔で継続していくことが多いです。効果の実感には個人差があり、数回打っただけで楽になる方もいれば、あまり変化を感じられない方もいます。

効果の持続期間についても人それぞれです。一度打てば数週間から1ヶ月程度は効果が続くとされていますが、膝の状態が悪化していると効きが悪くなったり、すぐに痛みが戻ってきたりすることもあります。長期的に打ち続けている方の中には、だんだんと効果を感じにくくなってきたという声も聞かれます。

再生医療系の注射は1回から数回の注射で効果が期待できるとされており、効果が出始めるまでに数週間から数ヶ月かかる場合もあります。即効性よりも、時間をかけて組織の修復を促すという考え方の治療法なので、ヒアルロン酸注射とは性質が異なるものです。

注射を打っても痛みが取れない理由

注射を続けているのに痛みが変わらない、あるいは一時的には楽になるけれどすぐに戻ってしまうという場合、膝そのものではなく体全体のバランスに問題がある可能性を考える必要があります。膝は体重を支える関節ですから、骨盤の歪みや股関節の動きの悪さ、足首の硬さといった他の部位の影響を強く受けるんです。

たとえば骨盤が傾いていると片方の膝に負担が集中してしまいますし、股関節の可動域が狭いと膝が無理な動きを強いられます。こうした状態のまま膝だけに注射を打ち続けても、根本的な負担は減らないため痛みが繰り返されることになります。

また東洋医学の視点から見ると、膝の痛みには「冷え」や「気血の巡りの悪さ」が関係していることも少なくありません。体が冷えて血流が悪くなると、関節周辺の筋肉が硬くなり、痛みや動きの悪さにつながります。注射で関節内の状態を整えても、こうした全身的な問題が残っていれば改善は限定的になってしまいます。

注射の副作用や注意点を知っておく

ヒアルロン酸注射は比較的安全な治療法とされていますが、注射後に膝が腫れたり熱を持ったりすることがあります。これは注射そのものの刺激による一時的な反応であることが多く、数日で落ち着くケースがほとんどです。ただし腫れや痛みが強い場合や長引く場合には、感染症の可能性もあるため注意が必要です。

ステロイド注射については、打ちすぎると軟骨がさらにすり減るリスクがあるため、使用頻度には慎重になる必要があります。また全身的な副作用として、血糖値の上昇や感染リスクの増加、骨粗鬆症の進行なども報告されています。短期的には効果が高い反面、長期的には別の問題を引き起こす可能性があることを理解しておくべきです。

再生医療系の注射は自分の血液成分を使うため副作用は少ないとされていますが、注射後に一時的な痛みや腫れが出ることはあります。また費用が高額になる点や、すべての方に効果があるわけではない点も考慮に入れておく必要があります。

注射以外の選択肢も考えてみる

膝の痛みに対するアプローチは注射だけではありません。筋力トレーニングやストレッチで膝周辺の筋肉を強化し、関節への負担を減らすという方法も効果的です。特に太ももの前側にある大腿四頭筋を鍛えることは、膝の安定性を高めるうえで重要とされています。

また体重のコントロールも見逃せないポイントです。膝には歩行時に体重の約3倍、階段の昇り降りでは約5倍もの負荷がかかると言われています。体重が数キロ減るだけでも膝への負担は大きく軽減されますから、食事や運動の習慣を見直すことも立派な治療の一環になります。

鍼灸という選択肢もあります。当院では膝の痛みに対して、膝そのものだけでなく全身のバランスを整えることを重視しています。姿勢分析システムや整形外科的検査で体の状態を可視化し、どこに根本的な原因があるのかを特定したうえで施術を組み立てていきます。整動鍼や古武術活法、YNSAといった手法を用いることで、西洋医学では改善しきれなかった痛みにもアプローチできる可能性があります。

東洋医学的な視点から見た膝の痛み

東洋医学では膝の痛みを「経絡の流れの滞り」や「気血の不足」という観点から捉えます。膝には胃経や脾経、肝経といった重要な経絡が通っており、これらの流れが悪くなると痛みや動きの制限が生じると考えられています。

たとえば冷えによって気血の巡りが悪くなると、膝周辺の組織に十分な栄養が届かず、痛みや炎症が起こりやすくなります。また脾胃の働きが弱いと水分代謝がうまくいかず、膝に水が溜まったり腫れやすくなったりすることもあります。こうした体質的な問題に対しては、注射だけでは根本的な解決にならないことが多いです。

鍼灸施術では経絡の流れを整え、気血の巡りを改善することで、体が本来持っている自然治癒力を引き出していきます。膝だけを診るのではなく、全身の状態を把握したうえで施術ポイントを選定するため、一見膝とは関係なさそうな場所に鍼を打つこともあります。これは体全体のバランスを整えることで、結果として膝の負担を減らすという考え方によるものです。

注射と併用できる鍼灸という選択肢

注射と鍼灸は対立するものではなく、併用することで相乗効果が期待できる場合もあります。整形外科で注射を受けながら、体全体のバランスを整えるために鍼灸院に通うという方も実際にいらっしゃいます。注射で関節内の環境を整えつつ、鍼灸で筋肉の緊張をほぐし血流を改善することで、より高い効果が得られる可能性があります。

当院では最新の姿勢分析システムを導入しており、立位の体の使い方を数値化して評価することができます。これによって「なぜ膝に負担がかかっているのか」を客観的に把握でき、それに基づいたオーダーメイドの施術プランを立てることが可能です。

また当院での整動鍼という手法は、痛みを取るだけでなく「体が動けるようになる」ことを目的としています。膝の可動域を広げ、日常生活での動作を楽にすることで、結果的に痛みの軽減にもつながります。

自分に合った治療法を選ぶために

膝の痛みに対する治療法は一つではありません。注射が効果的な方もいれば、運動療法や体重コントロールで改善する方、鍼灸が合う方もいます。大切なのは自分の膝の状態や生活スタイル、どこまでの改善を目指すのかといったことを総合的に考えて選択することです。

注射を続けているけれど思うような効果が得られない、手術は避けたいけれど他にどんな選択肢があるのか分からない、そんな悩みを抱えている方は一度違う角度からのアプローチを試してみる価値があると思います。膝だけを診るのではなく、体全体のバランスや生活習慣まで含めて見直すことで、今まで見えていなかった改善の糸口が見つかるかもしれません。

医療機関での治療と並行して鍼灸を受けることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、両者は決して相反するものではありません。それぞれの得意分野を活かして組み合わせることで、より良い結果につながることも多いです。

まとめ

膝への注射は変形性膝関節症をはじめとする膝の痛みに対して広く用いられている治療法ですが、万能ではありません。効果には個人差があり、注射だけでは解決しない問題も少なくないというのが現実です。注射を続けているのに痛みが変わらないという場合には、膝そのものだけでなく体全体のバランスや生活習慣にも目を向ける必要があります。

東洋医学的な視点から全身を診て、経絡の流れや気血の状態を整えることで、西洋医学では改善しきれなかった痛みにアプローチできる可能性があります。注射と鍼灸を併用することで、それぞれの良さを活かした治療が実現できることもあります。

膝の痛みでどうしたらいいか分からず悩んでいる方、注射を続けているけれど限界を感じている方は、一人で抱え込まずにぜひ一度ご相談ください。当院では27年間で延べ10万人以上の施術実績があり、膝の痛みに対しても数多くの改善事例を積み重ねてきました。最新の検査システムで体の状態を可視化し、あなたに合ったオーダーメイドの施術プランをご提案します。痛みのない日常を取り戻すために、今できることから一緒に始めていきましょう

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院長:川瀬

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