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ぎっくり腰は冷やすより温める?冷えが原因の腰の激痛への対処法

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ぎっくり腰で腰が抜けるような痛みを経験すると、「冷やした方がいいのか、それとも温めた方がいいのか」と迷ってしまいますよね。最近の臨床経験と情報からは、特に冷えが関わっているタイプのぎっくり腰では、適切に温めて血流を良くすることがとても大事だと考えられるようになってきました。当院の急な腰の痛みのページでも、冷えとの関わりを踏まえたケアを重視しています。

仕事や家事を抱えながら急な腰の痛みに襲われると、とにかくこの場をしのぎたい気持ちが強くなります。しかし、その場しのぎだけで終わらせてしまうと、痛みを繰り返したり、慢性的な腰痛に移行してしまうことも少なくありません。この記事では、冷えとの関係も含めて、突然の腰の激痛がなぜ起こるのか、どう対処し、どう予防していくかを名寄で長年腰のトラブルに向き合ってきた鍼灸師の視点からお伝えしていきます。

院長:川瀬

整骨院の家に生まれ育ち、名寄で二十年以上ぎっくり腰の方と向き合ってきた経験から、冷えと血流の視点も含めて自分の体と向き合ってほしいという想いで書いています

目次

突然の腰の激痛が起こる背景

ある日突然、洗顔や荷物を持ち上げた瞬間に腰に激痛が走ると、多くの方は「今の動きで腰を壊してしまった」と感じます。ですが実際には、その一瞬の動きだけが原因ではなく、日頃の姿勢や筋肉の疲労、運動不足やストレス、そして冷えなどが積み重なった結果として限界を超えたときに、急な痛みとして現れることがほとんどです。

特にデスクワークや運転が長い方は、腰から背中、股関節まわりの筋肉が固まりやすく、血流も滞りやすくなります。その状態で急に体をひねったり前かがみになったりすると、柔軟性を失った筋肉や靭帯に強い負担がかかり、激しい痛みを引き起こしてしまうのです。

立ち仕事や介護・看護など、中腰が多いお仕事の方も要注意です。同じ箇所に繰り返し負担がかかり続けることで、筋肉や関節が悲鳴を上げやすい状態になり、ある日を境に突然動けなくなってしまうことがあります。

冷えが関わるぎっくり腰とは

ここで近年特に注目されているのが「冷え」の影響です。冬場や季節の変わり目に腰の激痛を訴える方が増えるのは、気温が下がることで筋肉がこわばり、血流が悪くなることと深く関係しています。冷えによって筋肉が緊張し続けると、ちょっとした動きでも耐えきれずに痛みが爆発するような状態になりやすいのです。

エアコンの効いた部屋で長時間座りっぱなし、薄着でお腹や腰を冷やしてしまう、シャワーだけで済ませて湯船に浸からないといった生活習慣も、知らず知らずのうちに腰まわりの冷えを進めてしまいます。一般的には「急性期は冷やす」と言われることが多いですが、冷えが強いタイプのぎっくり腰では、むしろ適切に温めて血流を高めたほうが回復につながるケースも多く見られます。

つまり、同じように見える腰の激痛でも、「炎症が中心なのか」「冷えと血行不良が中心なのか」で、最適な対処法が変わってくるということです。ここを見誤ると、せっかくケアしているのに良くならない、もしくはかえって長引いてしまうこともあるので、自分のタイプを見極めることが大切です。

冷やすべき場合と温めるべき場合の目安

では、実際に腰の激痛が出てしまったとき、冷やしたほうがいいのか温めたほうがいいのか、どこで判断すればいいのでしょうか。ここではあくまで一般的な目安をお伝えしますが、不安な場合は自己判断だけに頼らず、専門家に相談していただくのが安全です。

受傷直後で熱感が強く、じっとしていてもズキズキうずくような痛みがある場合は、炎症が主体になっている可能性が高いため、短時間冷やしたほうが楽になることが多いです。保冷剤や氷嚢をタオルで包んで、直接肌に当てないようにしながら様子を見てみてください。

一方で、痛みは強いものの触るとひんやりしていたり、冷えると余計につらく感じる場合は、冷えと血行不良が関与していることが多いです。この場合、いつまでも冷やし続けると筋肉がさらにこわばり、動き出しが余計つらくなることもあります。そうした方は、カイロや入浴などで軽く温めたほうが動きが楽になることがよくあります。

冷えタイプに合った温め方

冷えが関わっているぎっくり腰の場合でも、「温めれば温めるほど良い」というわけではありません。熱すぎるお湯に長時間浸かったり、カイロを直接肌に貼り続けたりすると、逆に皮膚を痛めたり、のぼせてしまうことがあります。大事なのは、腰やお腹が「じんわりと楽になる」程度の心地よい温かさを保つことです。

具体的には、ぬるめのお湯に短めに浸かり、体が冷え切る前に布団で温まるようなリズムを心がけると良いでしょう。腰だけでなく、お腹や足元も一緒に温めてあげると、全体の血流が良くなり、筋肉もゆるみやすくなります。カイロを使う際は、服の上から貼り、就寝時は低温やけどを防ぐために使用時間を調整してください。

冷えタイプの方は、痛みが落ち着いてからも、できるだけシャワーだけで済ませない、足首やお腹を冷やさないなど、日常的な温めケアを続けることが再発予防につながります。冷えにくい体づくりそのものが、ぎっくり腰の根本的な予防策のひとつになると考えていただくと、日々の習慣の大切さがイメージしやすいかもしれません。

最初の数日の過ごし方と楽な姿勢

急な腰の激痛に襲われると、つい無理に体を伸ばしたり、痛いところを押したくなってしまいますが、受傷直後の過度なストレッチやマッサージはかえって痛みを悪化させることがあります。まずは、体にとって負担の少ない姿勢を取りながら、痛みが落ち着くのを待つことが大切です。

横向きになり、膝を軽く曲げて腰の下にクッションやタオルを挟む姿勢は、多くの方にとって楽な体勢になりやすいです。仰向けで足を伸ばして寝る姿勢は腰に負担が集中しやすいため、痛みが強い間は避けたほうが安心です。起き上がるときは、横向きになってから手で床やベッドを支えながらゆっくり体を起こすと、腰への負担を減らすことができます。

痛みのピークが過ぎてきたら、完全な安静ではなく、日常生活の中で少しずつ動きを増やしていくことが回復を早めるとされています。ただし、どの程度まで動かして良いかは個人差が大きいため、「痛みが強くぶり返さない範囲で」「翌日に残らない程度」を目安に、慎重に調整していくことが重要です。

病院か治療院か迷ったときの考え方

ぎっくり腰のような急性の腰痛が起こったとき、多くの方が悩むのが「整形外科に行くべきか、それとも鍼灸院や整体院に相談すべきか」という点です。結論から言えば、どちらが正しいというよりも、今の症状から見て優先的にチェックすべきポイントがどこにあるかで判断が変わってきます。

足に強いしびれがある、力が入らない、排尿や排便に異常がある、転倒や事故をきっかけに痛めたといった場合は、神経や骨に問題がないかを確認するために、まずは整形外科での画像検査を受けていただくのが安心です。重大な疾患が隠れている場合、早期の診断と適切な医療が何より大切になります。

一方で、検査で骨や神経に大きな異常がないと分かったにもかかわらず、痛みがなかなか引かない、何度も同じところを繰り返し痛めてしまうという方は、筋肉や関節、姿勢や動きの癖に問題が残っている可能性があります。そのような場合に、鍼灸や手技療法で体の使い方そのものにアプローチしていくことが、長い目で見たときの再発予防につながっていきます。

当院で行う検査と施術の特徴

当院では、まず姿勢や重心のかかり方、体の動かし方などを丁寧にチェックしながら、どこに負担が集中しているのかを一緒に確認していきます。特に、冷えが強い方や、仕事柄同じ動作が多い方は、腰だけでなく股関節や背中、足首などに特徴的な癖が出ていることが多いため、その全体像を把握することが重要です。

そのうえで、鍼灸や手技を組み合わせて、痛みの出ている場所だけでなく、原因となりやすいポイントにもアプローチしていきます。体の「動き」を整えることを重視した鍼の方法や、古武術の考え方を応用した施術は、無理にひねったり強く押したりすることなく、体の連動をスムーズにすることを目指したものです。

場合によっては、頭部にあるツボを使うYNSAという方法を取り入れ、自律神経のバランスや全身の血流改善を図ることもあります。冷えやストレスが強く関わっているタイプの方には、こうした全身的なアプローチが有効に働くことが多く、腰だけでなく体全体の軽さを感じていただけるケースも少なくありません。

再発を防ぐための冷え対策と日常の工夫

ぎっくり腰を一度経験すると、「またあの痛みが来たらどうしよう」と不安になる方が非常に多いです。その不安を少しでも減らしていくためには、日常生活の中でできる冷え対策と体の使い方の見直しが欠かせません。

まず意識したいのが、腰やお腹、足元を冷やさないことです。冬だけでなく、夏場の冷房や薄着でも腰は冷えやすくなります。腹巻きやレッグウォーマー、ひざ掛けなどを上手に使って、体の中心を冷やさない工夫をしてみてください。また、可能な範囲で湯船に浸かる習慣をつけると、全身の血流が良くなり、筋肉も柔らかさを保ちやすくなります。

次に大切なのが、前かがみになるときの動き方です。洗顔や荷物を持つときに腰だけを折るように曲げるのではなく、膝と股関節を一緒に曲げて、体全体で動くイメージを持ってみてください。デスクワークの方は、一時間に一度は立ち上がって軽く体を動かす、立ち仕事の方は、片足に体重をかけ続けないように意識するなど、自分の生活に合わせて少しずつ工夫していくことが大切です。

こうした日常の工夫は、一人で頑張ろうとすると続けるのが難しく感じることもあります。そこで当院では、検査で分かった体の特徴や仕事の内容を踏まえながら、あなたの生活に合ったセルフケアや冷え対策を一緒に考えていくようにしています。施術で整えた体を、日常の過ごし方と冷えにくい習慣で守っていくことが、再発予防のうえで非常に重要なポイントになります。

名寄で急な腰の痛みに悩んだときは

名寄で生まれ育ち、整骨院を営む父の背中を見て育ってから、気づけば腰のトラブルに向き合って二十年以上が経ちました。その間に、生活スタイルも治療法も少しずつ変わってきましたが、「急に腰が痛くなって不安で仕方ない」という方の気持ちは今も昔も変わりません。

この記事では、ぎっくり腰の背景にある姿勢や筋肉の問題だけでなく、冷えと血流の視点も含めてお話ししてきました。痛みが強いときはどうしても目の前の苦しさに意識が向きやすいですが、その痛みをきっかけに、自分の体と生活習慣を見直すチャンスにも変えられると考えています。

腰の痛みはただの「厄介ごと」ではなく、体が発している大事なサインです。そのサインを無視して我慢し続けるのではなく、今の状態を知り、これからどう付き合っていくのかを一緒に考えていきませんか。名寄で腰の激しい痛みや冷えに悩んでいる方は、どうか一人で抱え込まず、いつでも気軽に当院に相談してください。あなたの今とこれからの毎日を支えるパートナーとして、お力になれればうれしく思います。


院長:川瀬

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北海道名寄市西6条南9丁目1-59
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