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加齢による難聴は治らない?進行を遅らせる方法とは

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アイユート鍼灸院の川瀬です。最近テレビの音量を上げることが増えていませんか。家族から「聞こえていない」と指摘されて、少し気になり始めている方もいらっしゃるかもしれませんね。

年齢を重ねるにつれて聴力が低下していくのは自然なことですが、実は加齢に伴う難聴の進行速度は、生活習慣や日常のケアで大きく変わってくるんです。諦める必要はありません。

院長:川瀬

加齢性難聴は予防と早期対応で、生活の質を大きく変えることができます

今回は27年間で10万人以上を診てきた経験から、加齢による聴力低下のメカニズムと、今日から実践できる予防法、そして東洋医学的なアプローチについて詳しくお伝えしていきます。

目次

加齢による難聴とは何か

年齢を重ねることで起こる聴力低下は、医学的には加齢性難聴と呼ばれています。一般的には60歳を過ぎた頃から症状が現れ始めますが、最近では40代後半から徐々に進行する方も増えているんですね。内耳にある有毛細胞という音を感じ取る細胞が、加齢とともに減少していくことが主な原因です。

この有毛細胞は一度失われると再生しないため、徐々に聴力が低下していきます。特に高い音から聞こえにくくなるのが特徴で、女性や子供の声、電子音などが聞き取りづらくなります。会話の中で「さ行」や「た行」が聞き分けられず、似た言葉を聞き間違えることも増えてきます。

両耳に同じように症状が現れることが多く、本人は徐々に進行するため気づきにくいんです。家族から指摘されて初めて自覚するケースがほとんどです。「年だから仕方ない」と放置してしまう方が多いのですが、実はこれが大きな問題なんですね。

認知症との深い関連性

近年の研究で、加齢による聴力低下と認知症の発症には強い関連があることが分かってきました。聴力が低下すると脳への刺激が減り、認知機能の低下につながるという報告が数多くあります。難聴があると認知症のリスクが約2倍に高まるというデータもあるんです。

聞こえにくいと会話が億劫になり、人との交流が減ります。社会的な孤立が進むことで、脳への刺激がさらに減少する悪循環に陥ってしまうんですね。また聞き取ろうと神経を集中させることで脳が疲労し、認知機能の低下を早める可能性も指摘されています。

だからこそ加齢による聴力低下は早期発見と適切な対応が重要なんです。補聴器の使用や鍼灸治療による血流改善など、積極的な対策を取ることで、認知症のリスクを下げることができます。

あなたは大丈夫?セルフチェック項目

自分では気づきにくい聴力低下ですが、日常生活の中でいくつかのサインがあります。テレビやラジオの音量を以前より大きくしている、家族や友人から「聞こえていない」と指摘される、電話の声が聞き取りにくい、複数人での会話についていけない、後ろから呼ばれても気づかないことが増えた。

こうした症状に心当たりがある方は、すでに聴力低下が始まっている可能性があります。特に騒がしい場所での会話が難しくなるのは、加齢性難聴の初期症状として典型的なんですね。静かな環境では問題なくても、レストランや駅など雑音がある場所で聞き取れないという方は要注意です。

また耳鳴りを伴うこともあります。「キーン」という高音や「ジー」という低音が常に聞こえている場合、内耳の細胞がダメージを受けているサインかもしれません。こうした症状を感じたら、早めに専門家に相談することをお勧めします。

何歳から始まるのか

一般的には60歳を過ぎた頃から症状が現れ始めますが、個人差が非常に大きいのが特徴です。70代でも聴力がほとんど衰えていない方もいれば、50代前半から明らかな低下が見られる方もいます。この差を生むのが、生活習慣や環境要因なんですね。

騒音環境で長年働いていた方、喫煙習慣のある方、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を持つ方は、より早く症状が現れる傾向があります。逆に健康的な生活習慣を維持し、耳を大切にしてきた方は、80代になっても良好な聴力を保っていることが多いんです。

加齢による難聴を予防する生活習慣

加齢性難聴は完全に防ぐことはできませんが、進行を大幅に遅らせることは可能です。最も重要なのは内耳への血流を良好に保つことです。有毛細胞は血流によって栄養と酸素を受け取っているため、血流が悪化すると細胞の老化が早まります。

まず生活習慣病の管理が不可欠です。高血圧、糖尿病、高脂血症は血管を傷つけ、内耳への血流を悪化させます。定期的な健康診断を受け、異常があれば適切に治療することが聴力維持につながるんですね。塩分控えめの食事、適度な運動、十分な睡眠など、基本的な健康管理が聴力を守ります。

禁煙も極めて重要です。タバコは血管を収縮させ、内耳への血流を著しく悪化させます。喫煙者は非喫煙者に比べて聴力低下のリスクが約1.7倍高いというデータもあります。今からでも遅くありません、禁煙することで聴力低下の進行を抑えることができます。

騒音から耳を守る

長年の騒音暴露は、加齢による聴力低下を加速させます。大音量の音楽を聴き続ける、騒がしい環境で長時間過ごす、イヤホンで音量を上げて聞くといった習慣は、有毛細胞にダメージを与え続けます。若い頃からの積み重ねが、中高年になって表面化するんですね。

工事現場や工場など騒音環境で働く場合は、必ず耳栓などの保護具を使用してください。趣味でライブやコンサートに行く際も、耳栓の使用を検討しましょう。音楽を楽しみながらも耳を守ることができます。イヤホンやヘッドホンを使う場合は、音量を最大の60%以下に抑え、1時間使ったら休憩を取ることが推奨されています。

栄養面からのアプローチ

内耳の健康を維持するためには、適切な栄養摂取も大切です。抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、亜鉛、マグネシウムなどは、有毛細胞を酸化ストレスから守る働きがあります。緑黄色野菜、ナッツ類、魚類、大豆製品などをバランスよく摂取しましょう。

特に青魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、血流改善と抗炎症作用があり、聴力維持に効果的です。週に2〜3回は魚を食べる習慣をつけることをお勧めします。また過度な塩分摂取は内耳のむくみを引き起こす可能性があるため、薄味を心がけてください。

東洋医学から見た加齢性難聴

東洋医学では、耳の健康は腎の働きと深く関わっていると考えます。「腎は耳に開竅する」という言葉があり、腎の機能が低下すると耳の症状が現れやすくなるんですね。加齢とともに腎の機能が衰えることは自然な現象ですが、適切なケアで補うことができます。

また首や肩のこりが内耳への血流を阻害していることも多く見られます。現代人は長時間のデスクワークやスマホの使用で、首肩の緊張が慢性化しています。この筋肉の緊張が頭部への血流を妨げ、聴力低下を早めている可能性があるんです。

当院では最新の姿勢分析システムで身体全体のバランスを詳しく検査し、どこに問題があるのかを特定します。頚椎の歪み、筋肉の緊張パターン、血流の状態など、多角的に評価することで、その方に最適な施術プランを立てていきます。

YNSA(山元式新頭鍼療法)の可能性

当院で加齢性難聴に対して用いているのが、YNSA(山元式新頭鍼療法)という頭部への鍼治療です。頭部の特定のポイントに鍼を刺すことで、脳幹部への血流が改善され、内耳への酸素供給が促進されます。即効性があり、施術直後に聞こえ方の変化を感じる方も多いんですね。

また自律神経のバランスを整えることで、全身の血流が改善されます。加齢とともに自律神経の調整機能も低下しますが、鍼灸刺激により活性化させることができます。定期的な施術を続けることで、聴力低下の進行を遅らせ、耳鳴りなどの随伴症状も改善することが期待できるんです。

補聴器との上手な付き合い方

聴力低下が進んだ場合、補聴器の使用を検討する必要があります。多くの方が「まだ早い」「恥ずかしい」と躊躇されますが、実は早期から使い始めた方が脳への刺激が保たれ、認知機能の低下を防げることが分かっています。

補聴器に慣れるまでには時間がかかります。初めは違和感があったり、雑音が気になったりすることもあるでしょう。しかし使い続けることで脳が順応し、自然な聞こえ方になっていきます。諦めずに使い続けることが大切なんですね。

補聴器を使いながら鍼灸治療を並行することで、より良い効果が得られることもあります。内耳への血流を改善し、残存している聴力を最大限活用できる状態を作ることができます。補聴器だけに頼るのではなく、身体全体の健康管理という視点が重要です。

家族のサポートが重要

聴力低下は本人が気づきにくく、家族の方が先に異変に気づくことがほとんどです。ご家族の方は、本人を責めたり苛立ったりせず、優しくサポートしてあげてください。「聞こえていないよ」と指摘するだけでなく、一緒に対策を考える姿勢が大切です。

会話の際は、正面から顔を見て話す、ゆっくりはっきり話す、重要な情報は繰り返すといった配慮が有効です。また早めに専門家への相談を促し、必要であれば一緒に受診に付き添ってあげることも重要なサポートになります。

今日からできる耳のセルフケア

毎日のちょっとした習慣で、耳の健康を維持することができます。耳のマッサージは血流改善に効果的です。耳たぶを優しく引っ張ったり、耳全体を手のひらで包んで温めるように揉んだりしてください。朝晩5分ずつ行うだけでも、内耳への血流が改善されます。

首のストレッチも重要です。ゆっくりと首を左右に倒す、前後に動かす、回すといった動きを、1日数回行いましょう。デスクワークの合間に実践することで、首肩の緊張をほぐし、頭部への血流を維持できます。決して急激な動きや無理な姿勢は避け、気持ちよく伸びる範囲で行ってください。

入浴時には湯船にゆっくり浸かり、全身を温めることも効果的です。38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分程度浸かると、全身の血流が改善され、内耳にも良い影響があります。入浴中に首を回したり肩を動かしたりすると、さらに効果が高まります。

年齢を重ねても聴力を守ることは可能です

加齢による聴力低下は避けられないものと思われがちですが、適切な予防と早期の対応で、その進行を大幅に遅らせることができます。生活習慣の改善、定期的な健康チェック、そして東洋医学的なアプローチを組み合わせることで、いつまでもクリアな聞こえを維持することが可能なんです。

「年だから仕方ない」と諦めてしまうのは、あまりにももったいないことです。聴力は生活の質に直結し、人とのコミュニケーション、社会参加、そして認知機能の維持にも深く関わっています。今からでも遅くありません、できることから始めていきましょう。

当院では加齢性難聴に対して、詳細な検査に基づいた個別対応の施術を行っています。YNSA(山元式新頭鍼療法)による血流改善、姿勢分析による構造的問題の特定、そして生活習慣のアドバイスまで、総合的にサポートします。聴力の低下を感じている方、予防に取り組みたい方、ご家族の聴力が心配な方、どのような状況でも構いません。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。あなたの聴力を守り、生活の質を維持するために、私たちができることがきっとあります。


院長:川瀬

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