
院長:川瀬お気軽にご相談ください!
アイユート鍼灸院の川瀬です。今朝目が覚めたら、片方の耳が聞こえなくなっていて驚かれたのではないでしょうか。昨日まで何の問題もなかったのに、突然の異変にパニックになるのも無理はありません。
このような症状は突発性難聴の可能性があり、対応を誤ると聴力が戻らなくなることもあります。今この瞬間、あなたがどう行動すべきかを明確にお伝えしますので、落ち着いて読み進めてください。


朝起きた時の突然の聴力低下は緊急性が高く、48時間以内の対応が予後を左右します
27年間で10万人以上を診てきた経験から、朝起きた時に耳が聞こえなくなる原因と、今日中にやるべきこと、そして回復への道筋について詳しく解説していきます。


朝目覚めた時に片耳が聞こえなくなる症状には、いくつかの原因が考えられます。最も多いのが突発性難聴で、前日まで何の前触れもなく突然発症するのが特徴です。次に低音障害型感音難聴があり、こちらは完全に聞こえなくなるというよりも、耳が詰まった感じや低い音が聞こえにくくなる症状が特徴的なんですね。
突発性難聴は内耳の血流障害やウイルス感染、強いストレスなどが原因で発症すると考えられています。特に睡眠不足、過労、精神的ストレスが続いていた方に多く見られます。朝起きた時に気づくケースが多いのは、睡眠中の血流状態や体位の影響で、起床時に症状が顕在化するためです。
低音障害型感音難聴は20代から40代の女性に多く、ストレスや疲労が主な原因です。耳が詰まった感じ、水が入ったような感覚、自分の声が響いて聞こえるといった症状が特徴で、突発性難聴よりは軽度ですが、放置すると再発を繰り返したり慢性化したりする可能性があります。
まれに耳垢の詰まりや耳管の機能不全で一時的に聞こえなくなることもあります。あくびをしたり唾を飲み込んだりすると、ポンと音がして少し改善する場合は、耳管の問題かもしれません。ただし自己判断は危険で、専門医の診断を受けることが必要です。
以下のような症状がある場合は、今日中に耳鼻咽喉科を受診してください。片耳が急に聞こえなくなった、耳が詰まったような閉塞感が続いている、キーンという耳鳴りがする、めまいや吐き気を伴う、自分の声が響いて聞こえる。これらは突発性難聴や低音障害型感音難聴の典型的な症状です。
特にめまいを伴う場合は重症化している可能性が高く、より緊急性があります。また両耳に症状がある場合は、別の疾患の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診してください。「様子を見よう」「明日行けばいいか」という判断が、聴力を失う原因になることがあるんです。
突発性難聴や低音障害型感音難聴が朝起きた時に発見されるケースが多いのには、いくつかの理由があります。まず睡眠中は体を横にしているため、耳への血流パターンが変わります。内耳の血流障害がある場合、この体位変化が症状を顕在化させることがあるんですね。
また睡眠中は副交感神経が優位になり、起床時に交感神経へと切り替わります。この自律神経の切り替えがうまくいかない場合、内耳のリンパ液の圧力バランスが崩れて症状が出ることがあります。ストレスや疲労で自律神経が乱れている方は、特にこの影響を受けやすいんです。
さらに前日の疲労やストレスが蓄積して、睡眠中に内耳の環境が悪化していることも考えられます。昨日遅くまで働いていた、強いストレスを感じる出来事があった、睡眠時間が短かったという場合、朝起きた時に症状として現れることが多いんですね。
朝起きて耳が聞こえないことに気づいたら、前日から数日間の生活を振り返ってみてください。睡眠時間は十分取れていましたか。仕事やプライベートで強いストレスを感じていませんでしたか。長時間の残業や徹夜作業はありませんでしたか。
実は突発性難聴を発症する方の多くは、発症前の1〜2週間に過労やストレスの蓄積があったと報告されています。「そういえば最近無理していたな」と心当たりがある方は、身体からの警告サインだと受け止める必要があります。
朝起きて耳が聞こえないことに気づいたら、まず落ち着いて現在の状況を確認してください。発症から48時間以内、遅くとも1週間以内に治療を開始することが、聴力回復の鍵を握ります。時間との勝負なので、今日中に行動を起こすことが重要なんです。
まず耳鼻咽喉科に電話をして、突然耳が聞こえなくなったことを伝えてください。多くの医療機関では、突発性難聴の疑いがある場合は優先的に診察してくれます。予約が取れない場合でも、飛び込みで受診する価値があります。仕事があるという方も、半休を取ってでも受診することをお勧めします。
受診までの間は、耳を刺激しないように注意してください。大きな音を聞かない、イヤホンは使わない、騒がしい場所に行かないことが大切です。また首や肩を温めて血流を良くすることも有効なので、温かいタオルを首に当てたり、ゆっくり首を回したりするのも良いでしょう。
「今日は大事な会議がある」「仕事を休めない」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし突発性難聴の治療は時間との勝負であり、1日の遅れが聴力回復の可能性を大きく下げてしまいます。今後の人生を考えれば、1日仕事を休んででも治療を優先すべき状況なんです。
会社には「突発性難聴の疑いで緊急受診が必要」と正直に伝えてください。理解ある職場なら、すぐに対応してくれるはずです。もし理解が得られなくても、あなたの健康と将来の聴力を優先してください。片耳が聞こえなくなったまま仕事を続けることの方が、よほど問題です。
耳鼻咽喉科では、まず聴力検査を行って難聴の程度と種類を確認します。突発性難聴と診断された場合、主な治療法はステロイドの投与です。炎症を抑え血流を改善することで、内耳の機能回復を図るんですね。軽度であれば内服薬、中等度以上であれば点滴や入院治療が必要になることもあります。
低音障害型感音難聴の場合は、ステロイドに加えて利尿薬やビタミン剤が処方されることが多いです。内耳のリンパ液の圧力を下げて、症状を改善させる治療です。こちらは比較的軽度のことが多いため、通院での治療が可能なケースがほとんどです。
治療開始が早ければ早いほど回復率は高くなります。発症から48時間以内に治療を始めた場合は約60〜70%が回復しますが、1週間を過ぎると30〜40%程度まで低下してしまいます。だからこそ「今日中の受診」が重要なんですね。
病院での治療を受けながら、東洋医学的なアプローチを並行することで、回復率をさらに高めることができます。当院で行っているYNSA(山元式新頭鍼療法)は、内耳への血流改善に即効性があり、多くの突発性難聴の患者さんが効果を実感されています。
鍼灸治療は西洋医学の治療を妨げることなく、むしろ相乗効果を生み出します。ステロイドによる炎症抑制に加えて、鍼による血流改善と自律神経調整が加わることで、回復への道筋がより確実になるんです。病院での治療を始めたら、できるだけ早く鍼灸治療も併用することをお勧めします。
「完全に聞こえないわけではない」「耳が詰まった感じだけ」という方は、症状を軽く見てしまいがちです。しかし低音障害型感音難聴も、放置すると慢性化したり突発性難聴に移行したりする可能性があります。軽度でも必ず専門医の診察を受けてください。
また朝起きた時に聞こえなかったが、数時間で改善したというケースもあります。しかしこれは一時的に症状が軽減しただけで、根本的な問題は残っている可能性が高いんです。「治った」と安心せず、念のため受診することが大切です。
一度突発性難聴や低音障害型感音難聴を経験すると、再発のリスクが高まります。再発予防のためには生活習慣の見直しが不可欠です。十分な睡眠時間の確保、ストレス管理、過労を避けること、これらを意識的に実践してください。
特に睡眠は重要で、毎日7〜8時間は確保したいところです。また定期的な運動で全身の血流を改善すること、首や肩のこりをためないこと、バランスの良い食事を心がけることも大切です。仕事が忙しくても、身体を休める時間を意識的に作るようにしてください。
当院では突発性難聴に対して、最新の姿勢分析システムによる詳細な検査を行います。首や肩の筋肉の緊張、頚椎の歪み、頭部の位置異常など、内耳への血流を阻害している構造的な問題を特定するんですね。多くの場合、身体の歪みが血流障害の一因になっています。
検査結果に基づいて、YNSA(山元式新頭鍼療法)を中心とした施術を行います。頭部への鍼刺激により、脳幹部の血流が改善され、内耳への酸素供給が促進されます。また自律神経のバランスを整えることで、身体の自己治癒力を最大限に引き出すことができるんです。
病院での治療を受けながら、並行して鍼灸治療を行うことで、回復までの期間を短縮できる可能性があります。また発症から時間が経ってしまった方、病院での治療で十分な効果が得られなかった方にも、東洋医学的アプローチは有効です。
朝起きて耳が聞こえないという症状は、決して軽く見てはいけません。「そのうち治るだろう」「明日様子を見よう」という判断が、一生の後悔につながることもあるんです。突発性難聴は時間との勝負であり、早期発見・早期治療が何よりも重要です。
もし今この記事を読んでいるあなたが、朝起きた時から耳の異変を感じているなら、今すぐ行動を起こしてください。まず耳鼻咽喉科に電話をして、今日中に受診する。そして病院での治療に加えて、鍼灸治療など東洋医学的なアプローチも検討する。この2つの行動が、あなたの聴力を守る鍵になります。


朝起きて突然耳が聞こえなくなるという経験は、誰でも強い不安とパニックを感じるものです。「このまま聞こえなくなるのでは」「仕事ができなくなるのでは」という恐怖も当然です。しかし適切な対応を取れば、回復の可能性は十分にあります。
27年間で10万人以上を診てきた経験から言えることは、早期に適切な治療を受けた方の多くは回復しているということです。時間との勝負ではありますが、諦める必要は全くありません。病院での治療、鍼灸治療、生活習慣の改善、これらを総合的に行うことで、聴力回復への道は開けます。
当院では突発性難聴の方を数多く診てきました。発症直後の方はもちろん、時間が経ってしまった方、病院での治療で改善が不十分だった方にも、できることはまだあります。一人で不安を抱え込まず、どうぞお気軽にご相談ください。あなたの聴力を守るために、私たちができることを全力でサポートします。

