
院長:川瀬お気軽にご相談ください!
こんにちは、アイユート鍼灸院院長の川瀬です。朝起きたら突然片方の耳が聞こえにくい、電話の音がおかしい、そんな経験をされた方はいらっしゃいませんか。突然襲ってくる聴力の異変は、ただ事ではないという直感が働きますよね。
実はこれ、突発性難聴という病気の可能性があります。この病気の厄介なところは、時間との勝負だという点なんです。


突発性難聴は発症から48時間以内、遅くとも1週間以内の治療開始が聴力回復の鍵を握ります
今回は、突発性難聴がなぜ早期治療が重要なのか、そしてどのような対応が必要なのかについて、27年間で10万人以上を診てきた経験からお伝えしていきますね。


突発性難聴は前触れもなく突然片方の耳が聞こえにくくなる病気です。朝起きたら聞こえない、仕事中に急に耳が詰まった感じがする、こういった形で発症することがほとんどなんですね。厚生労働省の調査によると、年間推定患者数は約3万5千人とされていますが、実際にはもっと多いと考えられています。
この病気が恐ろしいのは、放置すると聴力が元に戻らず固定してしまうという点です。発症直後は内耳の有毛細胞という音を感じる細胞が一時的にダメージを受けている状態なのですが、適切な治療を行わないとそのまま細胞が死んでしまうんです。一度死んだ細胞は再生しません。だからこそ、細胞がまだ生きている間に治療を始めることが何よりも大切なんですね。
発症から時間が経てば経つほど回復率は下がっていきます。統計的には発症後48時間以内に治療を開始した場合の改善率は約60〜70%ですが、1週間を過ぎると30%程度まで低下し、2週間を過ぎるとほとんど改善が見込めなくなってしまいます。
突発性難聴の典型的な症状には以下のようなものがあります。
これらの症状が一つでも当てはまれば、すぐに専門医を受診することをお勧めします。特にめまいを伴う場合は重症化しやすいため、より緊急性が高いと言えるんです。
病院での突発性難聴の治療は主にステロイド療法が中心になります。炎症を抑え血流を改善することで内耳の機能回復を図るわけですが、実はこの治療にもいくつかの課題があるんですね。
ステロイドは内服または点滴で投与されます。重症の場合は入院して大量のステロイドを投与する治療が行われることもあります。確かに効果的な治療法ではあるのですが、副作用として免疫力の低下、血糖値の上昇、胃腸障害などのリスクがあります。糖尿病や高血圧の方、妊娠中の方などは使用できない場合もあるんです。
また、ステロイド治療を受けても完全に回復するのは全体の約3分の1程度。3分の1は改善するものの完治には至らず、残りの3分の1は効果がほとんど見られないというのが現実です。
血管拡張剤やビタミン剤の投与、高気圧酸素療法なども行われますが、これらは補助的な治療という位置づけです。高気圧酸素療法は設備のある医療機関が限られていますし、費用や通院の負担も大きくなります。星状神経節ブロックという注射治療もありますが、効果には個人差があります。
こうした西洋医学的なアプローチで十分な効果が得られなかった方、副作用が心配な方、あるいは発症から時間が経ってしまった方でも、東洋医学的なアプローチで改善する可能性があるんです。
当院では突発性難聴に対して、YNSA(山元式新頭鍼療法)という頭部への鍼施術を中心に行っています。YNSAは即効性と再現性が高く、突発性難聴との相性が非常に良いんですね。これまで多くの方が聴力の改善を実感されています。
突発性難聴の原因として考えられているのは、内耳の血流障害、ウイルス感染、自己免疫反応、ストレスなどです。これらが複合的に絡み合って発症するため、一つの原因にだけアプローチしても十分な効果が得られないことがあります。
鍼灸治療は血流改善、自律神経の調整、免疫機能の正常化といった多角的な効果があります。特にYNSAは脳幹部への働きかけを通じて、内耳への血流を劇的に改善させることができるんです。病院での治療と並行して行うこともできますし、病院での治療で効果が不十分だった方にも有効です。
当院では最新の姿勢分析システムを用いて、身体全体のバランスを詳細に検査します。なぜ突発性難聴に姿勢検査が必要なのかと疑問に思われるかもしれませんね。
実は頚椎の歪みや頭部の位置異常が内耳への血流を阻害していることが非常に多いんです。首や肩の筋肉の緊張が血管を圧迫し、内耳への酸素供給を妨げている。こうした身体の構造的な問題を特定せずに施術しても、根本的な改善には至りません。
だからこそ当院では検査を最重要視しています。一人ひとりの原因が異なるからこそ、画一的な施術ではなく、検査結果に基づいたオーダーメイドの施術を行うんです。
早期に適切な治療を受けることで、以下のような変化が期待できます。
実際に当院で施術を受けられた30代の女性の方は、発症後3日目に来院されました。病院でステロイド治療を開始しながら並行して鍼灸治療を受けられたところ、1週間で耳鳴りが軽減し、2週間後には聴力がほぼ正常に戻りました。めまいも完全に消失し、仕事にも支障なく復帰されています。
発症から2週間以上経過してしまった方は、もう手遅れだと諦めていませんか。確かに発症直後に比べると改善率は下がりますが、完全に諦める必要はありません。当院では発症から数ヶ月経過した方でも、耳鳴りの軽減や聴力の部分的な改善を経験される方がいらっしゃいます。
時間が経過している場合は、完全回復よりも現状の聴力を維持し、生活の質を改善することを目標にします。耳鳴りのコントロール、残った聴力の活用、反対側の耳への負担軽減など、できることはたくさんあるんです。
突発性難聴を発症した場合、治療と並行して日常生活でも注意が必要です。
十分な睡眠を確保し、規則正しい生活リズムを保つことが大切です。栄養バランスの良い食事、特にビタミンB群を含む食品を積極的に摂取しましょう。軽いウォーキングなど血流を促進する適度な運動も効果的です。
ストレス管理も重要なポイントです。突発性難聴の発症前に強いストレスや過労があった方が非常に多いんですね。瞑想や深呼吸、趣味の時間を持つなど、心身をリラックスさせる時間を意識的に作ってください。


突発性難聴は発症後の対応スピードが予後を大きく左右する病気です。「様子を見よう」「明日になれば治るかも」という考えは禁物です。少しでも異変を感じたら、すぐに専門医を受診してください。
そして病院での治療だけでなく、東洋医学的なアプローチも選択肢の一つとして考えていただきたいんです。当院では国家資格を持つ私が責任を持って検査から施術まで一貫して担当します。最新の姿勢分析システムと27年間の臨床経験、そして確かな鍼灸技術で、あなたの聴力回復を全力でサポートします。
突発性難聴でお困りの方、病院での治療で十分な効果が得られなかった方、発症から時間が経ってしまったけれど諦めきれない方、どのような状況でも構いません。一人で不安を抱え込まず、今すぐご相談ください。あなたの聴力を守るために、私たちができることがきっとあります。

