
院長:川瀬お気軽にご相談ください!
こんにちは、アイユート鍼灸院の川瀬です。朝起きて布団から出るとき、椅子から立ち上がるとき、歩き始めの一歩目に膝がズキッと痛む経験はありませんか?でも少し動いているとだんだん楽になってくる、そんな膝の痛みでお悩みの方が当院にも多く来院されています。
この「動いて少ししたら痛みが和らぐ膝の痛み」は、実は変形性膝関節症の初期によく見られる起動痛と呼ばれる症状です。まだ病院には行っていないけれど、このまま放っておいて大丈夫なのか、手術が必要になるのではないかと不安に感じている方も多いのではないでしょうか。


動き始めの膝の痛みは、早めの対処が何より大切です
動き始めに膝が痛む症状は、医学的には「起動痛」と呼ばれています。椅子から立ち上がるとき、朝起きて最初の一歩を踏み出すとき、しゃがんだ姿勢から立ち上がるときなど、静止状態から動き始める瞬間に痛みが出るのが特徴です。しかし、しばらく歩いたり動いたりしていると徐々に痛みが和らいでくるという経過をたどります。
この起動痛が起こる理由は、膝関節の軟骨がすり減り始めていることが大きく関係しています。軟骨は関節のクッションの役割を果たしていますが、加齢や肥満、運動不足などによって少しずつすり減っていきます。軟骨がすり減ると、関節の中で炎症が起こりやすくなり、関節液の粘り気が変化して滑らかに動かなくなります。動き始めは関節がまだ温まっておらず、関節液も十分に循環していないため、骨同士の摩擦が大きくなって痛みが出るのです。
一方で、動いているうちに関節が温まり血流が良くなると、関節液の循環も改善されて痛みが和らぐというメカニズムがあります。この起動痛こそが、変形性膝関節症の初期サインとして最も重要な症状なのです。
当院に来院される方の傾向を見ると、起動痛で悩む方には共通した特徴があります。まず年齢では40代後半から60代の方が圧倒的に多く、特に女性に多く見られます。女性ホルモンの減少が軟骨の代謝に影響することや、筋力が男性に比べて弱いことが関係しています。
また、体重が標準よりも重めの方や、若い頃にスポーツで膝を痛めた経験のある方も要注意です。デスクワークが中心で運動習慣がない方、逆に立ち仕事や階段の上り下りが多い仕事をされている方も膝への負担が蓄積しやすいといえます。遺伝的な要因も関係しているため、家族に変形性膝関節症の方がいる場合は予防を意識することが大切です。
動き始めだけの痛みだからと軽く考えて放置してしまうと、症状は時間とともに確実に進行していきます。変形性膝関節症は進行性の疾患であり、一度すり減った軟骨は自然には再生しません。軟骨には血管が通っていないため、自己修復能力が極めて低いのです。
初期の段階では動き始めだけの痛みですが、中期になると階段の上り下りや長時間の歩行でも痛みが続くようになります。さらに進行すると、膝に水が溜まったり、正座やしゃがむ動作ができなくなったり、膝が完全に伸びきらなくなるといった状態になります。最終的には歩行そのものが困難になり、日常生活に大きな支障をきたして手術が必要になるケースも少なくありません。
湿布を貼ったりマッサージを受けたりすることで一時的に楽になることはありますが、それは対症療法に過ぎません。根本的な改善を目指すには、軟骨がこれ以上すり減らないようにすること、そして膝にかかる負担を減らすための体全体のバランスを整えることが必要です。
膝の痛みで整形外科を受診すると、レントゲン検査を受けて変形性膝関節症と診断されることが多いでしょう。そして多くの場合、痛み止めや湿布の処方、ヒアルロン酸注射、サポーターの装着、運動療法の指導といった治療が行われます。
しかし、これらの治療は症状の緩和が主な目的であり、根本的な原因にアプローチするものではありません。痛み止めは一時的に痛みを抑えるだけで、軟骨のすり減りを止めることはできません。ヒアルロン酸注射も効果の持続期間が限られており、繰り返しの注射が必要になります。サポーターに頼りすぎると筋力低下や依存性が生じることもあります。
運動療法は確かに有効ですが、適切な指導なしで自己流で行うと、かえって膝に過度な負荷をかけて症状を悪化させるリスクがあります。また、効果が現れるまでに時間がかかり、継続的な取り組みが必要です。こうした理由から、病院での治療だけでは思うような改善が得られず、当院に来院される方が多いのです。
開院以来、当院には膝の痛みでお困りの方が数多く来院されています。これまでの検査結果や施術経験から断言できるのは、膝の痛みの原因は膝だけにあるのではなく、体全体のバランスの崩れが複雑に絡み合っているということです。
骨盤の歪み、股関節の硬さ、足首の柔軟性の低下、姿勢の悪さ、筋力のアンバランスなど、膝以外の要因が膝関節に過度な負担をかけているケースが非常に多いのです。一人ひとり原因が異なるからこそ、当院では最新鋭の姿勢分析検査システムを用いて、膝痛の真の原因を徹底的に見つけ出します。
検査で明らかになった原因に対して、整動鍼や活法整体を応用した施術、YNSAという頭に鍼を施す即効性の高い施術を組み合わせてオーダーメイドで行っていきます。痛みを取るための鍼ではなく、体が動けるようになるための鍼であることが当院の大きな特徴です。筋肉や靭帯の緊張を緩め、関節の動きを改善し、血流を促進することで、自然治癒力を最大限に引き出していきます。


当院が検査に時間をかけるのには明確な理由があります。膝痛の原因を取り違えたまま施術を進めてしまっては、改善を見込めないからです。最新の姿勢分析検査に加えて、整形外科的検査や触診を組み合わせることで、現在の身体の状態を可視化し、原因を特定します。
検査によって、どの関節の可動域が制限されているのか、どの筋肉が過緊張しているのか、姿勢のどの部分が崩れているのかが明確になります。こうした客観的なデータに基づいて施術計画を立てるからこそ、最短で改善へ導くことができるのです。検査をせずになんとなく施術を始める治療院とは、ここが根本的に違います。
施術と並行して、ご自宅でのセルフケアも改善には欠かせません。まず大切なのは体重管理です。体重が1キロ増えるごとに膝にかかる負担は約3から4キロ増加するとされています。減量は膝への負担軽減に直結する重要な対策です。
次に、膝周囲の筋力を維持することが重要です。特に太ももの前側にある大腿四頭筋を鍛えることで、膝関節を安定させることができます。ただし、スクワットなど膝に負担のかかる運動は逆効果になることもあるため、専門家の指導のもとで適切な運動を行うことが大切です。
日常生活では、膝を深く曲げる動作を避けることも意識してください。正座や和式トイレの使用、重い荷物を持っての階段の上り下りは膝への負担が大きくなります。また、急に動いたり止まったりする動作が多いスポーツ(サッカー、テニスなど)も控えた方が良いでしょう。ウォーキングや水中運動など、膝への負担が少ない運動をおすすめしています。
動き始めの膝の痛みは、変形性膝関節症の初期サインである可能性が高く、早めに対処すればするほど改善までの期間も早くなります。逆に言えば、放置すればするほど改善に時間がかかり、最悪の場合は手術が必要になることもあります。
当院の施術は膝痛とは非常に相性がよく、劇的に改善するケースも多く見られます。病院やほかの治療院で改善しなかったとしても、諦める必要はありません。様々な膝痛の豊富な施術実績を誇る当院では、国家資格を持つ院長が検査から施術まで責任を持って担当します。
膝の痛みが改善すると、階段の上り下りが苦痛でなくなり、長時間の立ち仕事も楽に行えるようになります。孫と一緒に公園で遊んだり、趣味の旅行やガーデニングを楽しめるようになった方もたくさんいらっしゃいます。夜間の痛みがなくなり質の良い睡眠が取れるようになると、毎日の活力も全く違ってきます。
手術を回避しながら、活動的で自立した生活を長く続けることは十分に可能です。一人で悩むことなく、今の膝の状態がどうなっているのか、何が原因で痛みが出ているのか、どうすれば改善できるのかを知ることから始めてみませんか。いつでもお気軽にご相談ください。私たちがあなたの膝痛改善を全力でサポートいたします。

