
院長:川瀬お気軽にご相談ください!
整形外科で先生から「年齢的なものですね」と言われて、心の中で「え、もう治らないってこと?」と思ったことはありませんか。アイユート鍼灸院の川瀬です。当院には「歳のせいだから仕方ない」と医師に言われて、それでも納得できずに来院される方がたくさんいらっしゃいます。
確かに加齢によって膝の軟骨はすり減りやすくなりますし、筋力も落ちていきます。でもそれだけが膝の痛みの原因かというと、実はそうではないんです。年齢を重ねていても膝が痛くない方はたくさんいますし、逆に若い方でも膝痛で悩んでいる方もいます。
もしあなたが「年齢のせいだから諦めるしかない」と思っているなら、ちょっと待ってください。膝の痛みには必ず理由があり、その理由を見つけて適切に対処すれば、改善する可能性は十分にあります。


年齢は確かに要因のひとつですが、それだけではありません。体全体を診ることが大切です
整形外科で膝のレントゲンを撮ると、関節の隙間が狭くなっていたり、骨が変形していたりする様子が映ります。そうすると医師は「変形性膝関節症ですね。年齢的なものです」という説明をすることが多いです。これは決して間違いではありません。実際に加齢によって軟骨はすり減りますし、長年の負担が積み重なって変形が起こることもあります。
ただし、ここで考えてほしいのは「変形があること」と「痛みがあること」は必ずしもイコールではないということです。レントゲンで同じように変形が見られても、痛みがある人とない人がいます。つまり変形そのものよりも、なぜその膝に負担がかかり続けているのかという部分に目を向ける必要があるんです。
医師は画像診断をもとに病名をつけることが仕事ですから、レントゲンで変形が見えれば変形性膝関節症という診断になります。そしてその原因として「加齢」を挙げるのは自然な流れです。でもそれは膝だけを見た結果であって、体全体のバランスや使い方、生活習慣までを含めた総合的な評価ではないことが多いのです。


膝の痛みには年齢以外にもさまざまな原因が関わっています。まず大きいのが体重です。膝には歩くときに体重の約3倍、階段を降りるときには約5倍もの負荷がかかると言われています。体重が数キロ増えただけでも、膝にかかる負担は大幅に増えてしまうんです。
次に姿勢の問題があります。骨盤が傾いていたり、背骨が歪んでいたりすると、体重が均等に両足にかからず、どちらか一方の膝に負担が集中します。O脚やX脚といった脚の形も、膝の一部分だけに過度な負荷をかける原因になります。
筋力の低下も見逃せません。特に太ももの前側にある大腿四頭筋が弱くなると、膝を支える力が不足して関節に直接負担がかかるようになります。また股関節や足首の柔軟性が失われると、その分を膝が無理に補おうとして痛みにつながることもあります。
東洋医学的な視点で見ると、冷えや気血の巡りの悪さも膝痛の大きな要因です。体が冷えると血流が悪くなり、関節周辺に十分な栄養が届かなくなります。すると筋肉は硬くなり、関節の動きも悪くなって痛みが出やすくなるのです。
60代や70代の方でも、膝が全く痛くない方はたくさんいます。一方で50代でも強い膝痛に悩まされている方もいます。この差はどこから来るのでしょうか。
答えは生活習慣と体の使い方にあります。日頃から適度な運動をして筋力を維持している方、体重管理ができている方、姿勢に気をつけている方は、年齢を重ねても膝の痛みが出にくい傾向があります。逆に運動不足で筋力が落ち、体重が増え、姿勢も悪くなっているという状態が続けば、年齢に関係なく膝は痛みやすくなります。
また過去のケガや手術の影響も大きいです。若い頃に半月板を痛めたことがある、靱帯を損傷したことがあるという方は、その部分をかばう動きが癖になっていることが多く、それが長年の積み重ねで膝全体の負担につながります。
遺伝的な要素もゼロではありませんが、それよりも日々の生活の中でどれだけ膝に負担をかけているかのほうがはるかに影響が大きいと言えます。つまり「年齢のせい」で片付けてしまうのではなく、自分の生活や体の使い方を見直すことで改善の余地は十分にあるということです。
「年齢のせいだから仕方ない」と諦めてしまうと、どうなるでしょうか。痛みがあるから動くのをやめる、動かないから筋力が落ちる、筋力が落ちるとさらに膝に負担がかかる、という悪循環に陥ります。
外出が減れば社会とのつながりも薄れていきますし、趣味や楽しみも奪われてしまいます。旅行に行きたいけれど膝が心配で諦める、孫と遊びたいけれど痛くて動けない、そんな状態が続くと精神的にも落ち込みやすくなります。
また膝をかばって歩くようになると、腰や股関節、反対側の膝にも負担がかかり始めます。そうして次々と別の場所も痛くなり、ますます動けなくなるという負のスパイラルに入ってしまうのです。
だからこそ「年齢のせい」という言葉で思考停止してしまうのではなく、今からでもできることを探して実践することが大切なんです。何歳であっても体は変わる可能性を持っています。
膝の痛みを訴えて当院に来られる方の多くは、膝だけに問題があるわけではありません。姿勢分析システムで立ち姿や歩き方を評価すると、骨盤の傾き、股関節の動きの悪さ、足首の硬さなど、膝以外の部分に原因が見つかることがほとんどです。
たとえば骨盤が右に傾いている方は、右膝に体重が多くかかります。股関節が硬い方は、本来股関節で吸収すべき衝撃を膝が受け止めることになります。足首が硬い方は、膝がねじれる動きを強いられます。こうした問題を放置したまま膝だけに注射を打ったり湿布を貼ったりしても、根本的な解決にはなりません。
当院では整形外科的な検査に加えて、東洋医学的な視点からも体を診ていきます。舌の色や脈の状態、お腹の張り具合などから、その方の体質や気血の巡りを把握します。そのうえで整動鍼や古武術活法、YNSAといった手法を組み合わせて、体全体のバランスを整えていくのです。
ここまで改善の可能性についてお話ししてきましたが、正直にお伝えしなければならないこともあります。それは変形性膝関節症が非常に進行していて、骨の変形が強く出ているケースでは、保存的な治療だけでは改善がなかなか見られない場合もあるということです。
膝の軟骨がほとんど残っていない状態、骨と骨が直接ぶつかってしまっている状態、膝が大きく変形してO脚やX脚が著しい状態などでは、鍼灸や運動療法だけで痛みを完全に取り除くことは難しいこともあります。こうした場合には、整形外科での手術も視野に入れて考える必要が出てきます。
人工膝関節置換術という手術は、変形した関節を人工のものに置き換える方法です。最近では手術の技術も進歩しており、入院期間も短くなり、術後の回復も早くなってきています。手術をすることで長年の痛みから解放され、日常生活を快適に過ごせるようになった方もたくさんいらっしゃいます。
大切なのは、手術を恐れて我慢し続けることではなく、自分の膝の状態を正しく把握して、今どの段階にあるのか、保存療法で対応できるのか、それとも手術を検討すべき段階なのかを見極めることです。私たち鍼灸師の役割は、保存療法で改善が期待できる範囲であれば最大限のサポートをすること、そして手術が必要な段階であればそれを適切に見極めて医療機関への受診を勧めることだと考えています。
当院で膝の痛みが改善した方には、いくつかの共通点があります。まず「諦めなかった」ということです。医師から年齢のせいと言われても、自分の体をもっと良くしたいという気持ちを持ち続けた方は、やはり結果が出やすいです。
次に「生活習慣を見直した」ことです。施術を受けるだけでなく、自宅での軽い運動やストレッチを続ける、食事に気をつけて体重をコントロールする、冷えないように工夫するといった努力をされた方は、改善のスピードが格段に速いです。
そして「体全体を診てもらえる場所を選んだ」ことも重要です。膝だけに注目するのではなく、姿勢や歩き方、股関節や足首の状態まで含めて総合的に評価してくれる治療院を選んだ結果、根本的な原因に気づけたという声を多く聞きます。


鍼灸は痛みのある場所だけでなく、体全体の気血の流れを整えることで自然治癒力を高める治療法です。膝が痛いからといって膝にだけ鍼を打つわけではなく、経絡の流れに沿って、離れた場所にあるツボを使うことも多いです。
たとえば膝の痛みに対して、手首や足首のツボを使うことがあります。これは経絡という気の通り道でつながっているからで、遠隔地のツボを刺激することで膝周辺の血流が改善し、痛みが和らぐのです。整動鍼という手法では、体を動かしながら鍼を打つことで、動きの改善と痛みの軽減を同時に狙います。
またYNSAという頭に鍼を施す方法は、即効性が高く、施術直後から「あれ、さっきより動きやすい」と驚かれる方も少なくありません。西洋医学では改善しきれなかった慢性的な膝痛にも、鍼灸ならではのアプローチで対応できる可能性があります。
膝の治療で何を目指すかというと、必ずしも「20代の頃と同じ膝に戻す」ことではありません。それよりも現実的で大切なのは、日常生活を快適に過ごせる状態にすることです。
階段の昇り降りが楽になる、買い物に行くのが苦にならなくなる、旅行を楽しめるようになる、孫と公園で遊べるようになる、趣味の園芸やウォーキングを再開できるようになる。こうした具体的な目標を達成することが、何よりも大切なゴールだと考えています。
完璧な膝を目指すのではなく、痛みと上手に付き合いながら、やりたいことができる体を取り戻す。そのために鍼灸や運動療法、生活習慣の改善を組み合わせていく。それでもどうしても難しい場合には、手術という選択肢も前向きに検討する。そういった柔軟な考え方が、結果的にあなたの生活の質を守ることにつながります。


「もう年だから」と諦めてしまうのは本当にもったいないことです。何歳であっても、体は適切なケアをすれば変わっていきます。もちろん20代の頃と同じ状態に戻すことは難しいかもしれませんが、旅行を楽しめるようになる、孫と公園で遊べるようになる、趣味を再開できるようになる、そういった現実的な目標は十分に達成可能です。
まずは自分の体の状態を正しく知ることから始めてください。なぜ膝が痛いのか、どこに根本的な原因があるのか、今の変形の程度はどうなのか、保存療法で対応できる段階なのかを把握することが、改善への第一歩です。そのうえで体重管理や軽い運動、姿勢の改善といった生活習慣の見直しと、鍼灸のような体全体を整える施術を組み合わせることで、膝の痛みは確実に変わっていきます。
年齢を理由にして諦める必要はありません。当院には60代、70代、80代の方も多く来院されており、「もっと早く来ればよかった」という声をよくいただきます。一人で悩んで諦めてしまう前に、ぜひ一度ご相談ください。27年間で延べ10万人以上の施術実績があり、膝痛の改善事例も数多く積み重ねてきました。最新の姿勢分析システムと東洋医学の知見を組み合わせて、あなたの膝の痛みの根本原因を見つけ出し、オーダーメイドの施術プランをご提案します。そして万が一、手術を検討すべき段階であれば、それも含めて正直にお伝えします。大切なのは日常生活を快適に過ごせるようにすることです。年齢に負けない体づくりを、一緒に始めていきましょう


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[1](https://www.perplexity.ai/search/52e4f2e9-66e1-41df-80db-465037039ba2)