
院長:川瀬お気軽にご相談ください!
こんにちは。アイユート鍼灸院の川瀬です。法事や冠婚葬祭の場で正座が必要な時、膝の痛みで困っていませんか?立ち上がるときに激痛が走って、周りの目が気になってしまう。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
当院にも「正座をすると膝が痛くてできない」という悩みを抱えた方が数多く来院されます。実は膝の痛みで正座ができなくなる背景には、いくつかの原因が複雑に絡み合っているんです。痛みを我慢し続けると、やがて日常生活にも支障をきたすようになります。


膝の痛みは放置すればするほど改善が難しくなります。正座ができないと感じたら、それは体からの重要なサインです


正座ができなくなる原因は一つではありません。多くの方は「年齢のせいだから仕方ない」と諦めてしまいますが、実際には複数の要因が重なって膝に負担をかけているケースがほとんどです。
当院で27年間、延べ10万人以上の施術をしてきた経験から言えるのは、膝の痛みで正座ができない方の多くに共通する特徴があるということです。変形性膝関節症という診断を受けた方もいれば、明確な診断がないまま痛みに悩まされている方もいます。どちらの場合も、膝だけに原因があるわけではないんです。
正座ができない原因として最も多いのが、変形性膝関節症です。膝関節の軟骨がすり減ることでクッションの役割が失われ、骨同士が直接ぶつかるようになります。特に膝を深く曲げる正座の姿勢では、関節への負担が大きくなるため強い痛みを感じるんです。
日本国内では約1,000万人が変形性膝関節症に悩んでいるとされています。60歳代の女性では約半数、80歳以上では8割以上の女性が罹患しているというデータもあります。男女比は1対4で圧倒的に女性に多いのが特徴です。
膝周辺の筋肉や筋膜が硬くなると、関節の動きが制限されます。特に大腿四頭筋やふくらはぎの筋肉が硬くなると、膝を深く曲げることができなくなるんです。デスクワークや立ち仕事で同じ姿勢を続けていると、筋肉は徐々に柔軟性を失っていきます。
運動不足による筋力低下も見逃せません。膝を支える筋肉が弱くなると、関節への負担が増えて痛みが出やすくなります。筋肉と関節、どちらか一方だけの問題ではなく、両方が関係し合っているケースが多いですね。
意外かもしれませんが、膝の痛みの原因が実は姿勢の歪みにあることも少なくありません。骨盤が後ろに傾いていたり、猫背になっていたりすると、体重のかかり方が偏って膝への負担が増えるんです。
当院では最新の姿勢分析システムを使って、こうした体全体のバランスを詳しく調べています。膝だけを見ていては分からない根本原因が、姿勢検査で明らかになることがよくあります。体重が1キロ増えると膝にかかる負担は約3〜4キロ増加するとも言われていますから、体重管理も大切な要素です。
見落とされがちですが、体の冷えも膝の痛みと深く関係しています。冷えによって血液循環が悪くなると、筋肉が硬くなり関節の動きが悪くなります。特に北海道の冬は厳しい寒さが続くため、膝の痛みを訴える方が増える傾向にあるんです。
冷えは膝周辺だけでなく、腰や足先など体全体の血流を悪化させます。血流が滞ると老廃物が溜まりやすくなり、炎症も起こりやすくなります。膝が冷えているかどうかは、触ってみると分かることが多いですね。痛みのある膝を触ると、反対側よりも冷たくなっているケースがよくあります。
東洋医学では、膝の痛みを単なる関節の問題としてだけでなく、体全体のバランスの乱れとして捉えます。気・血・水の流れが滞ることで痛みが生じると考えるんです。この視点から膝痛を見ていくと、西洋医学では説明できない症状の原因が見えてくることがあります。
膝周辺には重要な経絡が通っています。胃経、脾経、肝経、腎経、胆経といった経絡が膝を通過しており、これらの経絡の流れが滞ると膝に痛みが現れます。また腎は骨を主ると考えられていて、腎の機能が低下すると骨や関節に影響が出やすくなるんです。
東洋医学では「不通則痛」という言葉があります。これは「通じざれば則ち痛む」という意味で、気や血の流れが滞ると痛みが生じるという考え方です。膝に痛みがあるということは、その部分で何らかの滞りが起きているサインなんです。
ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなども気血の流れに影響します。生活習慣全体を見直すことが、膝の痛み改善につながることも多いですね。特に夜更かしや冷たいものの摂りすぎは、気血の巡りを悪化させる大きな要因になります。
東洋医学では、膝の痛みが内臓の状態とも関係していると考えます。特に脾と腎の機能低下は膝痛に直結しやすいんです。脾は筋肉を養う役割があり、脾の働きが弱まると筋力が低下して膝を支えきれなくなります。
腎は骨や髄を主り、成長や老化とも深く関わっています。加齢による膝の変形は、腎の機能低下と無関係ではありません。こうした内臓の状態を整えることで、膝の痛みが改善されることがよくあります。
鍼灸治療には、西洋医学とは異なるアプローチで膝痛を改善する力があります。痛み止めのように一時的に症状を抑えるのではなく、体の持つ自然治癒力を高めて根本から改善を目指すのが大きな特徴です。
鍼を刺すことで、その部位の血流が改善されます。血流が良くなると酸素や栄養が十分に届き、老廃物も排出されやすくなります。また鍼の刺激は筋肉の緊張を和らげ、関節の動きをスムーズにする効果もあるんです。


鍼刺激には、エンドルフィンという体内モルヒネとも呼ばれる物質の分泌を促す作用があります。このエンドルフィンには強力な鎮痛効果があり、自然な形で痛みを和らげることができます。薬と違って副作用の心配がほとんどないのも大きなメリットですね。
さらに鍼は痛みの伝達をブロックする効果もあります。ゲートコントロール理論という考え方で、鍼の刺激が痛みの信号を脳に届きにくくするんです。これにより慢性的な痛みが軽減されていきます。
膝の痛みには炎症が関わっていることが多いです。鍼灸治療は炎症性物質の産生を抑え、抗炎症作用を発揮します。同時に組織の修復を促進する成長因子の分泌も促すため、傷ついた組織の回復が早まるんです。
お灸の温熱刺激も重要な役割を果たします。温めることで血管が拡張し、血流がさらに改善されます。冷えて硬くなった筋肉や関節を温めることで、柔軟性が戻り動きやすくなる効果があります。
慢性的な痛みを抱えていると、交感神経が優位になりがちです。交感神経が過剰に働くと血管が収縮し、筋肉も緊張してしまいます。鍼灸治療は副交感神経を活性化させて、自律神経のバランスを整える効果があるんです。
リラックスした状態になることで、体の緊張が解け、睡眠の質も向上します。良質な睡眠は体の回復に欠かせません。痛みがあると眠りが浅くなりがちですが、鍼灸治療を受けることで深い睡眠が得られるようになる方も多いですね。
当院では、整動鍼という全身の動きを整える手法や、古武術活法を応用した施術を行っています。またYNSAという頭に鍼を施す技術を使い、難治性の症状にも対応しています。これらの技術を組み合わせることで、より効果的な施術が可能になるんです。
最新鋭の姿勢分析システムで体のバランスを数値化し、どこに問題があるのかを客観的に把握します。その結果をもとに、あなただけのオーダーメイド施術プランを組み立てていきます。膝だけでなく、腰や股関節、足首など関連する部位にも同時にアプローチすることで、より根本的な改善を目指します。
実際に当院で施術を受けて、正座ができるようになった方々がいらっしゃいます。その中から3名の方の体験をご紹介しますね。
しゃがんだり階段を降りるときに膝裏が痛くて、趣味のガーデニングも楽しめなくなっていたKKさん。友人の紹介で来院されました。姿勢の悪さに加えて、体の冷えも膝痛に影響していることが分かり、全身のケアを行ったところ、3回目くらいから膝の痛みが和らぎ始めたそうです。
鍼とお灸の組み合わせが体に合っていたようで、家でのストレッチも習慣にされた結果、今では庭仕事も楽しめるようになりました。ご主人からも「最近明るくなった」と言われているそうです。
週3回のウォーキングが日課だったHさんは、膝の痛みで外出が億劫になっていました。35年前の事故の後遺症もあり、体のふらつきも気になっていたそうです。当院に通い始めたところ、体幹がしっかりしてふらつきがなくなり、膝の痛みも気にならなくなりました。
今ではウォーキングも再開でき、お孫さんと一緒に公園で遊ぶこともできるようになったとのこと。年齢に関係なく体のケアを続けることの大切さを実感されています。
一日中立ちっぱなしの仕事で膝に負担がかかっていたFさん。週末は息子さんのサッカーの試合を見に行くのが楽しみなのに、膝の痛みで長時間立っているのが辛かったそうです。鍼は膝周りだけでなく腰にも施し、骨盤矯正も行いました。
最初は効果を疑っていたそうですが、6回目くらいから明らかに違いを感じるようになりました。立ち上がり動作の痛みがほぼなくなり、現場での動きもスムーズになったとのこと。体重管理も始めて5キロ減量に成功し、息子さんのサッカーも最後まで立って応援できるようになったと喜んでいただいています。


施術と並行して、ご自宅でできるセルフケアも重要です。ただし間違った方法で行うと症状を悪化させる可能性もあるので、必ず適切な指導を受けてから始めてください。
大腿四頭筋やふくらはぎのストレッチは、毎日少しずつ続けることで効果が現れます。無理に伸ばそうとせず、痛みを感じない範囲でゆっくりと行うことが大切です。お風呂上がりの体が温まっている時に行うと、より効果的ですね。
ウォーキングや水中運動など、膝への負担が少ない運動を取り入れましょう。急に動いたり止まったりする動作は避けて、ゆっくりとした動きを心がけてください。運動の前後には必ずストレッチを行い、膝を冷やさないよう注意することも忘れずに。
冷えは膝痛を悪化させる大きな要因です。特に冬場は膝用のサポーターやレッグウォーマーを活用して、膝を冷やさないようにしましょう。お風呂にゆっくり浸かって体を芯から温めることも大切です。シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣をつけてください。
食事でも体を温める工夫ができます。生姜や根菜類など体を温める食材を積極的に摂り、冷たい飲み物は控えめにしましょう。温かいお茶を飲む習慣も、体を内側から温めるのに効果的です。
正座や和式トイレの使用など、膝を深く曲げる動作はできるだけ避けましょう。長時間同じ姿勢を続けるのも良くありません。体重管理も膝への負担を減らす重要なポイントです。食事の内容を見直して、適正体重を維持する努力をしてください。
残念ながら、一度すり減った軟骨は自然には再生しません。軟骨には血管が通っていないため、自己修復能力が極めて低いんです。ただし鍼灸治療で周辺の筋肉や血流を改善することで、痛みを軽減し進行を遅らせることは可能です。だからこそ早期の適切な対応が重要になります。
症状の程度や体質によって個人差があります。軽度の場合は数回の施術で改善を実感される方もいますが、長年の慢性的な痛みの場合は数ヶ月かかることもあります。大切なのは、根本原因にアプローチして再発しにくい体を作ることです。焦らず継続して施術を受けることをお勧めします。
当院で使用する鍼は髪の毛ほどの細さで、ほとんど痛みを感じません。鍼が初めての方でも安心して受けていただける刺激の強さを心がけています。体の反応を見ながら調整していきますので、遠慮なくお伝えください。むしろ心地よい刺激と感じる方も多いです。
正座ができないという悩みは、単なる膝の問題だけではなく、生活の質全体に関わってきます。法事や冠婚葬祭で周りの目が気になったり、趣味や家族との時間が減ってしまったり。そんな状況を我慢し続ける必要はありません。
当院では、国家資格を持つ私が検査から施術まで一貫して担当します。最新の姿勢分析システムで原因を明らかにし、東洋医学と西洋医学の両面から、あなたの体に最適な施術プランを組み立てます。27年間で延べ10万人以上の施術実績があり、膝の痛みに対する施術は特に得意としています。
東洋医学の視点から体全体のバランスを整え、気血の流れを改善することで、膝の痛みだけでなく冷えや疲労感など他の不調も同時に改善されることがよくあります。鍼灸治療は体の持つ自然治癒力を最大限に引き出す施術法です。痛み止めに頼らず、根本から体を整えていきましょう。
痛みを我慢して諦める前に、まずは一度ご相談ください。正座ができるようになって、やりたいことを思い切り楽しめる毎日を取り戻しましょう。あなたの「助けて」という声に、私たちが全力でお応えします。


“`