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ぎっくり腰がつらいときの寝方とコルセットの位置の決め方

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ぎっくり腰でつらい夜の楽な寝方とコルセットとの付き合い方

こんにちは、川瀬邦裕です。腰を痛めてからというもの、寝返りを打つたびにズキッと痛みが走って、なかなか熟睡できない夜が続いていませんか。日中は腰を支えるベルトを巻いて何とか動けているけれど、どこに巻くのが正解なのか、寝るときは外したほうがいいのか、そのままにしたほうが安心なのか、悩んでこのページにたどり着いた方も多いと思います。当院の急に強く出た腰の痛みのページでも、寝方やサポーターの扱い方をとても大事にしています。

この記事では、ぎっくり腰で夜がつらいときに少しでも楽に眠るための姿勢や寝る前の工夫、そしてコルセットとどう付き合っていけばいいのかを、名寄で長年ぎっくり腰の方を診てきた立場からお話ししていきます。頑張りすぎてしまう同年代の方こそ、「どこまで自分で頑張るか」「どこからは休んでいいか」の目安として読んでみてください。

院長:川瀬

名寄で二十年以上ぎっくり腰の方を診てきた経験から、寝方やコルセットの使い方だけでなく「無理しすぎない考え方」も含めてお伝えしたくてこの文章を書いています

目次

完璧な寝方より「少しでも楽な姿勢」を探すことが大事です

まず最初にお伝えしたいのは、ぎっくり腰のときに「これだけ守れば絶対大丈夫」という完璧な寝方はないということです。同じ腰の痛みでも、痛む場所や体型、日中の負担のかかり方によって、楽な姿勢は人それぞれ違います。そのため大切なのは、教科書どおりの理想を追いかけるよりも、「自分にとって少しでもラクで呼吸しやすい姿勢」を一緒に探していくことです。

多くの方に共通して楽になりやすいのは、横向きで膝と股関節を軽く曲げ、背中から腰にかけて少し丸みを持たせた姿勢です。仰向けに寝る場合でも、膝の下やふくらはぎの下にクッションや枕を入れて、腰の反りをやわらげてあげると負担が減ります。これにクッションの位置や高さを少しずつ変えながら、自分なりの「今日のベストポジション」を見つけていきます。

横向きで眠るときの具体的なポイント

横向きで寝るときは、痛くないほうを下にするか、痛いほうを上にするかで迷うこともあると思います。これはどちらか一方が正解というより、自分が楽だと感じるほうを採用するのが一番です。そのうえで、膝と膝の間、もしくは太ももの間にクッションを挟み、骨盤がねじれにくい状態をつくってあげると腰の負担がさらに軽くなります。

枕の高さも意外と重要です。低すぎると首が下に折れてしまい、背骨全体がねじれやすくなります。反対に高すぎても肩がすくんでしまうので、自分の肩幅に合った高さで、横向きになったときに首から腰までができるだけ自然なラインになるよう意識してみてください。細かいようですが、この積み重ねが翌朝の腰の状態を左右します。

仰向けで寝る場合の工夫と避けたいパターン

横向きが苦手な方や、どうしても仰向けでしか眠れない方もいらっしゃいます。その場合でも、少し工夫するだけで腰への負担をかなり減らすことができます。ポイントは、腰だけが浮いたり反ったりしすぎないように、体全体をやさしく支えてあげることです。

仰向けで寝る場合は、膝を軽く曲げた状態をつくると楽になることが多いです。膝の下やふくらはぎの下にクッションや丸めたタオルを入れてみてください。そうすることで腰の反りがやわらぎ、腰まわりの筋肉が少し休みやすくなります。最初は違和感があっても、しばらくすると「このほうがまだマシだな」と感じる方が多いです。

避けたいのは、極端に柔らかい布団やマットレスで、お尻と腰だけが沈み込んでしまうパターンです。体がV字に曲がるような状態になると、腰へのストレスが一気に増えてしまいます。反対に板のように硬いところで背中が浮いてしまうのもよくありません。理想的なのは、仰向けになったときに、背中からお尻、太ももにかけて体圧ができるだけ均等に分散されている状態です。

寝返りで腰に負担をかけないコツ

ぎっくり腰のときは、寝返りそのものが怖くて、体を固めてしまう方も多いです。しかし、まったく寝返りを打たないでいると、同じ場所にずっと圧がかかり続け、血流も悪くなってかえって痛みが長引いてしまいます。そこで大切なのが「腰だけをひねらず、体を一つのかたまりとして動かす」という意識です。

具体的には、まず膝を軽く曲げて両足をそろえ、腕も胸の前で軽く組むようにします。その状態から、足・骨盤・胸・肩をまとめて転がすイメージで寝返りをしてみてください。腰だけをねじるのではなく、体全体を一緒に転がすことで、腰の一点にかかる負担を減らせます。動く前に一度息を吐いてから始めると、少しラクに動きやすくなります。

コルセットはどこに巻くのがいいのか

次に、多くの方が悩むコルセットについてお話しします。日中の活動を支えるために心強い味方になってくれるコルセットですが、「腰だけを巻けばいいのか」「骨盤のほうを巻いたほうがいいのか」と迷うこともあります。実は、場合によっては腰よりも骨盤の上を中心に巻いたほうが良いケースもあります。

例えば、立ち上がりや歩き出しのときに腰の付け根あたりがガクッと抜けるように痛む方や、お尻から骨盤まわりにかけて不安定さを強く感じる方では、骨盤周囲をしっかり支えてあげたほうが楽になる傾向があります。そのような場合は、ベルトの中心が骨盤の上縁を包み込むように、やや下目に巻いてみると良いことがあります。

一方、主に腰の真ん中あたりがズキズキする、前後の動きでつらさが出るという方は、おへそから少し下〜腰骨をまたぐ位置を中心に巻くほうが合うことが多いです。このように「どこを支えたいのか」によって、コルセットの位置を変えてあげると、同じ一本でも働き方が変わります。試しに位置を少しずつずらしながら、自分にとって一番安心感のある場所を探してみてください。

コルセットはくせにはならないのか

よく「コルセットに頼りすぎるとくせになる」「一度巻き始めると手放せなくなる」と心配される方がいます。この表現だけ聞くと、とても不安になりますよね。ただ、ここで誤解してほしくないのは、コルセットそのものが悪いわけではないということです。

コルセットが「くせになった」と感じる多くの場合は、痛みが引いてからもなんとなくずっと巻き続けてしまい、自分の筋肉に仕事をさせる機会が減っている状態を指しています。つまり、道具が悪いのではなく、「使うタイミングと期間」が問題になることが多いのです。適切な時期に適切な時間だけ使うのであれば、コルセットそのものが依存を作り出すわけではありません。

むしろ、痛みが強い時期にコルセットで腰や骨盤をサポートし、その間に無理のない範囲で日常生活を続けられるなら、それは大きな助けになります。上手に使えば、回復を後押ししてくれる心強いパートナーになりますので、「コルセット=悪者」と決めつけてしまう必要はありません。

筋肉が落ちるのが心配な方へ

コルセットの話になると、必ず出てくるのが「筋肉が落ちるのでは」という不安です。確かに、何か月もほとんど動かずに、ずっと強く締めたまま過ごしていれば、筋肉は弱ってしまいます。でも、ぎっくり腰の回復期に、数週間ほど上手に使いながら生活している程度で、極端に筋肉が落ちることはまずありません。

筋肉の状態を決めるのは、コルセットの有無だけではなく、「どれくらい体を動かしているか」「どんな姿勢で日々を過ごしているか」です。痛みが落ち着いてきたら、コルセットをしながらでも、無理のない範囲で立つ・歩く・軽く動く、といった動作を少しずつ増やしていくことで、筋肉はちゃんと働き続けてくれます。

つまり、適度な運動や日常生活の動きができていれば、コルセットを使ったからといって簡単に筋肉が落ちてしまうわけではないということです。むしろ、痛みが強いのに我慢して動き回り、体をさらに痛めて動けなくなるほうが、筋肉にとっては大きなマイナスになります。

あまり無理をしすぎず、休むときは休むという選択

真面目で責任感の強い方ほど、「仕事を休めない」「家族に迷惑をかけたくない」と、自分の体を後回しにしてしまいます。ぎっくり腰になっても、「ここで休んだら周りに迷惑だ」と、いつもどおり動こうとしてしまう方を何人も見てきました。でも、体からすれば、今の腰の痛みは「少し立ち止まってください」という大切なサインです。

あまり無理をせず、休むときはしっかり休む。その勇気を持てるかどうかが、その後の回復スピードや再発のしやすさに大きく関わってきます。数日間ペースを落としたとしても、長い人生で見ればほんの一瞬です。その短い時間を「体のために投資する」と考えることができれば、罪悪感よりも安心感のほうが少しずつ増えていくはずです。

名寄でぎっくり腰の夜とコルセットに悩んだときは

ここまで読んでくださってありがとうございます。ぎっくり腰は、ある日突然やってきて、日常生活も仕事も一瞬で止められてしまう、とてもつらい症状です。でも同時に、「少しペースを落として自分の体を見直してみませんか」という身体からのメッセージでもあると感じています。

寝方やコルセットの位置、締め具合、使う期間。これらはすべて、「どうすれば自分の体が少しでも楽に過ごせるか」を探るための手段です。完璧にやろうとする必要はありません。今日より明日、ほんの少しでも楽な姿勢や過ごし方を見つけていければ十分です。そのプロセスを一人で抱え込まず、専門家と一緒に進めていくことで、心の負担もぐっと軽くなります。

名寄で、急な腰の痛みや眠れない夜、コルセットとの付き合い方に悩んでいる方は、どうか一人で我慢し続けないでください。あなたの体の状態や生活スタイルを丁寧に伺いながら、「どんな寝方が合いそうか」「どこにどうコルセットを巻くと楽か」「どのくらい休むべきか」を一緒に考えていきます。いつでも相談できる場所として、当院を思い出してもらえたら心強く感じます。


院長:川瀬

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北海道名寄市西6条南9丁目1-59
電話番号
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